Newsletter/2011.No.6 「秋季シンポジウム「環境・沙漠・荒漠化:地域性と技術」
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2011年度秋季シンポジウム「環境・沙漠・荒漠化:地域性と技術」」報告

 

 秋季シンポジウム「環境・沙漠・荒漠化:地域性と技術」が2011108日に成蹊大学で開催された。

講演内容は以下の通りである。

 菅沼氏(成蹊大学)は、オーストラリアの乾燥地を利用した地球温暖化対策についての紹介であった。もともと植生の乏しい乾燥地を利用して土木施工をして植林し、大気中の炭素を追加的なエネルギーを使わずに固定する手法を紹介した。そこで単位面積当たりの固定効率は低いが、スケールメリットをいかすことにより、大量の炭素を固定可能であるという試算結果を示した。また、その固定された炭素が日本の排出量と比較すると何%にあたり、かなり削減効果が期待できることが紹介された。また、温暖化がCO2由来で無かった場合も、大量のバイオマスをエネルギー利用できるため、乾燥地植林は日本によって有望な事業になることを示唆した。

 森尾氏(筑波大学)は、北アフリカ地域の発展に日本がどのように貢献していけるかという検討事例を紹介した。厳しい乾燥地域が広く分布するため、農業生産性を向上させないと国内の食料需要をまかないきれないため、農業への貢献が必要となる。特に塩害農地への対策で貢献できるのではないかという紹介があった。また、EUとの自由貿易圏に北アフリカ地域が組み込まれたことにより、更なる国際競争にこの地域がさらされている。よって人的資源の開発が急務であり、それに日本が貢献できるのではないかという事例(チュニジアでのJICAJBIC・筑波大)が紹介された。これをモデルケースにして改良を加え、他地域への応用を期待すると述べた。…………….

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日本沙漠学会2023年 第34回学術大会開催(5/27-28)について

2023年5月27-28日に宮崎大学およびホテルメリージュ(オンサイトのみ)において「第34回学術大会」および「公開シンポジウム『宮崎から見る世界の農業・防災・エネルギー』」を開催いたします.詳細は|大会・シンポジウム|の情報をご参照ください.

 

学会誌《沙漠研究編集業務について 2018/4/1

28巻1号より株式会社共立に編集業務を外部委託することになりました.

学会事務の一部を外部委託することになりました 2016/8/2

会員管理・会計業務・サイト管理等の学会事務を7月より株式会社共立に外部委託することとなりました.

学会誌「沙漠研究」Vol25 (2015)~ J-STAGE公開
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"Journal of Arid Land Studies" is open to public  from vol. 25 (2015) via J-STAGE

・「砂漠化の原因・現状」について

・「砂漠化防止の国際的取り組み

                               について

鳥取大学乾燥地センターの解説)

Kosa blowing over the East China Sea from the mainland China. ©NASA
Kosa blowing over the East China Sea from the mainland China. ©NASA